白いタオル

ホテルのために、
九十年近く織ってきた。

大阪・泉州 1935年から

ホテルの客室
ホテルの浴室に掛けられたタオル
白いタオルのパイルの寄り
18:00

チェックイン部屋に入って、
荷物を置く。

湯上がり浴室の扉を開けて、
手を伸ばす。

その一枚ふわりと厚い、
白いタオル。

その一枚を、
織っています。

ろ七は、ホテル・旅館のためにタオルを織ってきた工場です。名前の知られたホテルのスイートルームでも使われています。

昔の工場の写真

初代・田端七治郎は、泉佐野の漁師でした。

漁船をこぐ「櫓(ろ)」と、

自分の名前の「七」。合わせて、ろ七。

社名の由来:漁船の櫓(ろ)と、初代・田端七治郎の七を合わせて「ろ七」。
1,000枚

年に約10万枚織って、ろ七の名前で出るのは約1,000枚。

残りの99%は、問屋や他社の名前で、ホテルや旅館に並んでいます。さっきの部屋のタオルも、そうかもしれません。

1935
泉佐野で創業
71年
バスマットを織り続けて
(1955年から)
17台
貝塚の工場の織機
5時間
クラウドファンディングで
目標に届くまで(2025年)
白いタオルのパイル
強み 1/4 糸

綿の王様、
ギザ。

エジプト・ナイル川流域で育つギザ綿。繊維が長く、絹のようなつやとやわらかさがあります。

2014年から使い、ホテルに納めてきたものと同じ生地を「ファラオ」として届けています。

うず模様が織り出されたバスマット
強み 2/4 バスマット

バスマットは、
1955年から。

71年、ホテルの足もとを受け持ってきました。踏まれ、洗われ、また敷かれる。そのための厚みと織りです。

ホテルにおいてるマット以上によかった楽天のレビュー(女性・50代)
織機で柄が織り出されていくところ
強み 3/4 織機

イタリアの織機で、
柄まで織る。

1998年にイタリア・ノーボ社の織機と電子ジャガードを、2014年にイテマ社の織機を入れました。

枯山水の柄も、プリントではなく織りで出しています。頼まれたものを織るために、機械を足してきました。

水の中で晒されるタオル
強み 4/4 仕上げ

織ってから、
晒す。

和泉山脈の地下水で、織り上げたあとに糊や油を落とす「後晒し」。泉州ならではの仕上げで、吸水剤は使っていません。

泉州は、日本で初めてタオルが作られた土地。ろ七の始まりは、その始祖・里井タオルの隣でした。

織機にかけられた糸

年表

「人と同じことしたら、あかん。」

初代・田端七治郎の言葉。
いまも、ろ七に息づいています。

  1. 1935
    泉佐野で創業

    初代・田端七治郎が、漁師からタオル屋に。工場は里井タオルの隣。

    「人と同じことしたら、あかん。」
    この言葉が、いまも工場に息づいています。

    創業のころの工場
  2. 1955
    バスマットを織りはじめる

    いまも続く、いちばん古い柱。

  3. 1966
    ろ七タオル株式会社に
  4. 1973
    ホテル向けの厚手の規格をつくる

    今治を見に行き、ホテルで毎日洗われることを前提にした規格を自分たちで決めた。

  5. 1991
    貝塚の工場にまとめる
  6. 1998
    イタリアの織機が来る

    ノーボ社の織機と電子ジャガード。2000年には名入れのタオルも。

  7. 2014
    ギザ綿と、ファラオ

    高級ホテルに納めるために、エジプトのギザ綿を使いはじめた。

  8. 2020
    ふるさと納税へ

    ホテルが止まった年に、家庭へ直接届けはじめた。

  9. 2023
    セレクトショップとバスローブ
  10. 2025
    90年

    クラウドファンディングは開始5時間で目標に。WWDJAPANに掲載。

緑と赤のバスローブを着た二人

三代目は、目の前の一枚を極める。四代目は、その一枚の行き先を、世界へ広げる。

三代目・社長
今治がデコレーションケーキなら、うちは味で勝負するチーズケーキ。
四代目・悠暉さん
派手さは無いけれど、一度使うと手放せない。Threadsより
四代目・悠暉さん
一か八かという思いで連絡した。セレクトショップに協業を持ちかけたとき(繊研新聞 2023年)
クラウドファンディングの言葉
贅沢は、音を立てない。

工場の外へ

ホテルの裏方が、
表に出はじめた。

緑のバスローブを着て古い建物の前に座る人
枯山水の柄のバスローブ
色違いのタオルを重ねたところ
バスローブを着てサングラスをかけた子ども
子ども用のバスローブも
ミシンで縫っているところ
巻いた色違いのタオル
緑のタオル地を水にひたす手
30着

大阪のセレクトショップ、チェント・トレンタと作った4万円のバスローブ。約3週間で、ほぼ売り切れました。ホテル向けの織機で、枯山水の柄を織り出しています。

繊研新聞 2023年9月6日付

温泉うめきた温泉 蓮で販売(2025年)
掲載WWDJAPAN(2025年)、繊研新聞(2023年)、テレビ「わが街ええもん物語」
応援クラウドファンディングは開始5時間で目標達成、1か月で100万円を超えた
続きは、Instagramで
フィレンツェの見本市の会場前に立つ二人

次の目標

次は、
フィレンツェへ。

「ピッティ・ウオモに出たい」と言い続けています。ホテルの裏方で育った生地を、世界の見本市へ。

ホテルで使われているタオルを、
ご自宅に。